絵空事 /2010

ブライアン・イーノ

(with JON HOPKINS & LEO ABRAHAMS)

スモール・クラフト・オン・ア・ミルク・シー

 

音楽はブライアン・イーノ (with ジョン・ホプキンス、レオ・アブラハム) の
「SMALL CRAFT ON A MILK SEA」です。koya は無為に任せての日常的表現生活のつもりでも、
表現方法の過剰性が解消されたわけではないのですから、残され堆積していく作品群はとめどもなく
混沌とした迷宮の様相です。何はともあれ循環する反省力に身を委ねていれば、
環境音楽のたおやかな循環性が過剰的迷宮の中にかすかな光明を魅せるのです。

 

WARPCD207

(movie/ 12;54)

 


絵空事 /2012



ENIGMA³ / エニグマ³


koya noriyoshi 「絵空事シリーズ / 2012」のスライドショーです。
音楽は「ENIGMA³」の 2.Morphing Thru Time 4. Beyond The invisible 9. Almost Full Moon です。
音楽の幻惑的な誘いが、複数同時に表示される画面どうしの時間的変容を、
主題とモチーフの連続性と変化によって垣間見せ、凡庸たる日常に埋没する希望と挫折、
混迷と憔悴の悶々たる思いを際立たせ非日常的な「私」へと逢着させるのです。

 

CDVIR60-7243 8 42066 2 8 -PM 527

(movie / 10;06)



絵空事 /2013

 

ENIGMA³ / エニグマ³

 

koya noriyoshi 「絵空事シリーズ /2013」のスライドショーです。
音楽は、2012と同様に「ENIGMA³」ですが、内容は 4. Beyond The invisi 5. Why!… 6.Shadow In Silence になります。
同時に複数表示される画面はさらに数が増え、主題とモチーフの変容はさらに目まぐるしくなります。
すでに10年、20年と続く同じ技法の同じパターンの繰り返しが、凡庸たる日常の狂気にも似た非日常性を浮かび上がらせ、
快適にして滑稽でくそ真面目な欲望は今更ながらに人迷惑であるはずですが、留まるところを知りません。
老害ご勘弁。

(movie / 10;29)



 

絵空事 /2014

アルボ・ペルト

タブラ・ラサ

ギドン・クレーメル (vn)、リトゥアニア室内管弦楽団 他

koya noriyoshi 「絵空事 2014」のスライドショーです。音楽は再びアルボ・ペルトですが、今回は「タブラ・ラサ」にしました。「タブラ・ラサ」とは「白紙 (空白の意味) 」という意味だそうですが、ペルトの深く静かな精神性が、何行者の不甲斐ない現実の焦燥感とわけもなく達観する老境の歪みに沁みるのです。ペルトの提示した白紙に日々の心模様が映し出されていくようです。

ECM POCJ-1974

(movie / 26;28)

 


 

絵空事 /2015

ゲオルグ・リゲティ

弦楽四重奏曲 第 1 番 "Métamorphoses nocturnes"

Arditti String Quartet

koya noriyoshi 「絵空事 2015」のスライドショーです。音楽はリゲティの「弦楽四重奏曲 第 1 番」です。この曲の副題は "Métamorphoses nocturnes" ですから、変容する夜想曲ということになりますが、緊張感のある夜想曲がかえって神秘的で甘美な迷宮への誘いを感じさせます。絵空事の日常的変容、展開、停滞はリゲティの硬質繊細にして甘美な訴求力に射貫かれて、私の老獪になる反省力に一喝を加えてくれる清涼剤なのです。

SK 62306

(movie / 10;08)



 

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